師走祭り

 『師走祭り』は、90kmを隔てた児湯郡木城町の比木神社と東臼杵郡美郷町南郷区の神門神社が合同で奉修する極めて特異な形式で、百済王族の親子が年一度対面する儀式の形態を取る祭りです。

 『師走祭り』は、旧暦の十二月に催されることから南郷区では「師走祭り」と呼び、比木神社では「神門御神幸祭」と呼ばれてます。

朝八時になると神社関係者、氏子総代等18名が比木神社から神門神社まで「のぼりまし」に出発します。

 

笠とり塚で比木神社の御神体は静かに笠をとり御神幸が進むと、天を焦がすほどの大きな迎え火が順々につけられます。火の櫓は二十基以上焚かれます。

「神楽出せ出せ神楽出せ」と唄がきこえると、夜神楽が始ます。

現在は十八番を舞うが、神楽が進むにつれて、「神楽ばやし」の唄「神門まつりは那須山のまつり 那須が出てこにゃ市は立たぬ」がでます。 

 

別れの宴がはじまり、酒を飲みつつ別れの言葉や、来年の約束、今年の祭りの回想などをしていると、

突然、わぁ〜という男の声、キャーッという女の声、大きな声に別れの座が乱れ、

婦人たちが隠し持った墨を神職等の顔に塗りつける《へグロ塗り》がはじます。

 

へグロ塗りの騒ぎはどこへやら、皆シュンとなり、

皆それぞれ、鍋の蓋、大しゃもじ、すりこぎ、ざるの道具を持ち、

「オサラバー オサラバー」を繰り返し繰り返し別れを惜しみます。