師走祭り見聞記3


 師走祭りに駆り立てられたエネルギーの1つは、やはり百済王族伝説であろうか。

一年に一度父親の禎嘉王(神門神社)に息子の福智王(比木神社)が会いにやってくる祭りとする根拠は、地名(卸児、うぶの、うばが森、塚ノ原など)やドン太郎祭り、洗濯行事、へグロ塗り、オサラバの別れなど数多あり、神門神社の準備は迎え火、直会、神楽をみても大変です。

 この祭りがまさに《絆》を大切にした人びとのコミュニケーションにあるのではないかと考えると、この祭りの現代的意義も増すことになり、9泊10日の日程が現代的に短縮されてもなお価値は下がることはないのではないでしょうか。

 たった2回ぐらいの参加で私見を述べることはおこがましいと思うが、せめて石の上に三年を二回ぐらいは座りながらなお考えてみたい。

 そのためには«おもてなし»に誠意をもってお応えできる体力と気力を鍛えることもこの祭りの醍醐味ではないでしょうか。