乙羽信子のどろんこ半生記

 乙羽信子という女優は知っていたが、想像を絶する人生を送ったということをテレビで知った。

 女性から愛情も仕事も人生まで預けられ、それを正面から受け入れ、全てを吸いあげ、血となり肉とした新藤兼人には、乙羽信子以上に恐れいる。

 

 女のヒモは気楽な家業のようであるが、鬼婆と常に一緒にいながら逃げ出すこともなく、その生き血を吸いあげるのは邪鬼であり、そのエネルギーによって百歳を超えて映画を作ったことに納得した。