
涼しい風をうけながら遠くの田んぼを眺めていると、時が止まったように感じます。
竹鳩(だけく)地区で一番早く田植えをした田んぼはまさに黄金色に輝き、今週には稲刈りが始まることでしょう。
昨日JAから今年の早期米の買入価格の通知がきました。
7月21日まで出荷した1等級の米価(30キロ玄米)が7000円で、これを低いと嘆くか、当然だとみるかで、農業の経営感覚がわかります。
民間では常に同業、他業種との競争があり、研究費を投資してイノベーションを図らなければ生き残れません。
百年一日のごとき農業(JA指導を金科玉条と信奉)をし、政府の補助金をもらい、JA買入米価に一喜一憂する暇があれば、販売先の開拓、特化した米作りなどを研究し、肝を据えて動きださなければなりません。
農業を始めるには農地があれば誰でも始められると想っているが、どんな職種の起業をする場合も同じで、相当な資金がなければ始められません。
借金するか、自己資金でやるかは別として、相当な設備投資(設備、農業機械など)がなければ、農産物を年間を通じて生産することができません。
農業機械の値段をみても、乗用車の値段に比べ高く、それが4〜5種類になります。
生産回数は1〜2回で、資金回収を考えると、利益が出るまでには相当の年数がかかります。
利益がでるまでに相当な期間がかかるが、そのことは農業だけが特別ではなく、
どんな職種でも同じです。
そんなことを考えながら高速道路をながめると、世の中は忙しく動いていることがわかります。