西野流覚書7

氣を巡らすとは

西野流呼吸法は、からだをゆるめて充足することが秘伝でアイテムであるが、

それではどうすればその状態になれるのか、ながいことわからなかった。

 

そのうち稽古をしていて気づいたことは、

華輪と天遊が、呼吸法のなかでも秘伝であり、その稽古を毎日すること、

呼吸法を無為に漫然としているだけではからだはゆるまないことがわかった。

 

西野先生は、身体知という言葉で西野流呼吸法の細胞(からだ)の重要さをおしえられたが、

長いこと言葉の呪縛にとらわれ、

意識をすることは頭脳知を働かせるので、意識をしないように心がけてきた。

 

細胞に働きかける方法として無意識を心がけたが、

からだを不変として固定的にとらえるのではなく、

意識をすることによってからだは無限に変化をすることを知った。

 

その端緒となったのは、呼吸法を声出しバージョンでおこなう方法であり、

それによってからだの響きを感得することができるようになるのです。

 

声出しバージョンのフレーズは、足芯、丹田、百会、一元充足、三元充足、四元充足、多元充足から、膝、腿、腰、胸、頸、脳と拡がり、臓器全体になり、体全体になっていったのです。

 

《気を巡らす》ということは、

意識を体の隅々まで意識していくことであり、

気のグラデーションが二重、三重〜無限と拡がり、

自由自在に意識を巡らすと、

時空の壁を超えて太古の響きと共鳴することができるのです。

 

まさに交響曲を奏でることができるのです。

 

西野流呼吸法によってどのような音色を奏でられるかは、

ゆるみ具合によって無限で、

ゆるめるメソッドはまさに《呼吸法》であり、

ビッグバーンのようにとどまるところがないのです。

 

観念、夢想の世界を表現する手段が《対気》です。

ゆるんだからだをビジュアルに表現すると対気の反応になるのです。

 

観念から視覚的になり、

からだで奏でられていた音楽が眼前に現れ、

そのエネルギーの不可思議さに驚くのです。

 

意識して細胞(からだ)の響きに気づくこと

その響きを表現すること

 

西野流呼吸法は、【Simple is best】です。