空と雲

 田中泯の《僕はずっと裸だった》のはじまりに「空と雲の動きを眺めることから今日も、はじまる」とあるが、どこかぴーんとこない。

 

 新海誠と川上未映子のスイッチインタビューで、新海が「雲を漠然と見ていては雲は描けないし」、川上の「雲の身体性を考えなければあれだけ表情豊かな雲は描けない」との一言を聞き、

 

 いままで雲の声を聞いたことがなかったことに気づいた。

 

 自然(からだ、樹木、雑草、風、雨、空気、川、渚、海)に心を馳せていたが、

 なぜ雲には一顧だにしなかったのか、わからないが、

 

 緑と太陽のくに、ひむか(日向)には雲はいらなかったからかもしれない。

 

 ウォーキングしながら雲を眺めていると、まことに不思議なものであり、常に変化をし、まさに気象です。

 

 宇宙から雲の写真が配信される前は、雲学が盛んだったという記事を読み、

 はじめて雲を見つめてみると、

 

 田中泯の言葉が胸にぐさりと刺さった。