ひむか風土

 宮崎人・日向(ひむか)人の気質をいう言葉として、

 「てげぇてげぇ」という言葉がぴったりだ。

 

 融通無碍というと格好いいが、「いい加減な」という意味である。

 

 心象は、気象に影響されることは気候風土にさらされているので当然であろう。

 

 雨でなければ、どこか青空が顔をのぞかせ、雲が目まぐるしく変わっていく様子を見ていると、アクセクして働かなくても天気に恵まれ、朝は曇っていても夕方には希望が湧くような青空になる日が多い。

 

 大地が熱せられるので雲がわきあがってくるが、天高く青空があると感じている「ひむかの人々」には、いい加減の人生が付き合い方にも影響してくる。

 

 青空に憧れを感じたり、青空を崇拝する気持ちはなく、当たり前だという感覚なのだ。

 

 気を巡らすとき、感謝しながら丹田から大地に下ろすのだが、

 大空ではどういう状態をいうのかと考えていたところ、

 

 お里まわり御神幸祭で、宮田神社の神楽を観ていたとき、ふと空を見上げたら、一瞬青空になり、また雲が現れたことがあった。

 

 はは〜ん、杉木立に囲まれたところで、雲に覆われていた空が青空になることが、大地に気を下ろすことではないかと想った。

 

 空はまわるく、ひろい。

 ある局限されたところで理想の状態になったとしても、その隣ではそうなっていない。

 

 曇り空は幾重にも雲が重なるが、ひとえに雲がかかるときもあるのではないか。

 そのときは青空になったときと同じ気がした。