法然

 梅原猛「法然 十五歳の闇」阿満利麿「選択(せんちゃく)本願念仏集」を読み、

 法然上人の実像と専修念仏の教えを学んだ。

 

 今まで法然上人の浄土宗は一番穏やかな教えだと勘違いをしていたが、

 ルターの宗教改革を凌駕するラディカルな宗教改革であり、

 そのために国家権力や既成仏教教団から厳しい弾圧の連続であったことを知った。

 

 悪人正機説は歎異抄で親鸞の説となっているが、

 元々は法然上人が悪人の父漆間時国と母秦氏が闇討ちにあい非業の死を遂げたことが

 少年の闇となり常に厭世しながら

 父母を往生させるため、すべての凡人を往生させるために

 「南無阿弥陀仏」と称名するだけで往生できる一向念仏にたどり着いたのです。

 

 こんなことを知ると、毎朝「なむあみだぶつ」と呼吸していることが不遜に当たり、

 阿弥陀仏の本願を踏みにじり、

 罰当たりのことになるのだろうか。

 

 草木国土悉皆成仏であり、堤防の雑草が「なむあみだぶつ」に頭を垂れるのを感じると

 あながち呼吸も悪くないと感じています。