今日は竜王戦の5組優勝者増田四段と6組優勝者藤井四段との対局です。
世間では29連勝するかに関心が集まっているが、竜王挑戦者に勝ち上がれるかです。
素人には不思議な将棋で、最初は藤井四段が攻め、中盤は増田四段が優勢になり、
飛車が金将で召し取られ、角行を二枚手持ちにしてから猛烈に攻めかかり、
そのまま一方的に攻め倒した将棋でした。
プロの目にも飛車が取られた時点で藤井四段が敗勢になったと映ったが、
藤井四段の二枚角が左右から攻めかかり自陣の守備に活用していたのです。
終盤の「光速の攻め」のために構想を凝らしているのです。
その局面がプロの判断では敗勢になっていても何ら構わない。
天才の天才たる所以です。
本局を見るとまさに終盤の寄せのために築き上げた完勝譜なのです。