二本指の空中ブランコ

 藤井四段と都成四段の対局の興奮が収まりません。

 空中ブランコはいつも見せてもらうが、

 二本指の空中ブランコに唖然としました。

 

 いつもは怖くて見ていられないが、今日の対局は魅せられた。

 プロの比喩では、ゴールキーパーが前に出て来て戦うような豪気な将棋だった。

 

 藤井四段は派手な手を指すイメージだが、

 誰も思いつかない普通の手を激戦の只中で平然と指すのです。

 

 まさに空中ブランコの最中、片手から親指と人差し指で舞う曲芸舞です。

 普通は何が起こるかわからないからより安全策を取るが、

 藤井四段は異次元の世界にワープするので相手は戸惑い、悪手を指すのです。

 1五歩を指すことにより魑魅魍魎の1八歩の異次元の世界に連れ込まれるのです。

 

 6四角を5三角に弱々しく後退さえた読みこそ

 1八歩を読み込んでいたおそるべき構想だったのです。